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アトピー性皮膚炎:アトピー性皮膚炎と合併症

アトピー性皮膚炎は喘息やアレルギー性鼻炎などを高率に合併します。接触性皮膚炎もよくみられ、アトピー性皮膚炎が軽快しても手あれ等の症状が続くことがあります。また、外用剤により接触性皮膚炎をおこすこともありアトピー性皮膚炎の増悪ときちんと区別することが必要です。皮膚感染症としてはカポジー水痘様発疹症(単純疱疹ウイルス感染症、写真右)が高熱等の全身症状を伴うことがあり注意を要します。細菌や真菌の感染もみられ、やはりアトピー性皮膚炎の増悪と区別することが必要です。

また、眼科合併症として、白内障、網膜剥離、角結膜炎、虹彩炎、円錐角膜などがあります。この内、白内障と網膜剥離は視力低下をきたすため注意を要する合併症です。

わが国ではアトピー性皮膚炎患者の約10%に白内障が合併し、約8%に網膜剥離が合併するといわれており、この頻度は諸外国にくらべて高くなっています。ステロイド剤の副作用によってこのような合併症がおこると考える方もいますが、白内障の合併率はステロイドが使用される1952年以前も同じ割合で合併しており、アトピー性皮膚炎に特有の合併症と考えた方がいいようです。網膜剥離は掻破によって起こる可能性もあり、むしろステロイド剤の使用も含めてアトピー性皮膚炎を少しでもよくした方が、予防できるのではと考えています。いずれにせよ定期的に眼科を受診することが望まれます。

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